伊勢神宮の基本的な参拝方法とは!?参拝時の服装などの注意点!

最近、パワースポットへ訪れたり神社へお参りしたりすることが流行り、テレビでも何かと紹介されていますね。

そんな中でも、日本屈指の神聖な場所であるのが伊勢神宮です。

 

神社やパワースポット巡りを楽しんでいるあなたも、興味があるのではないでしょうか。

しかし、伊勢神宮と聞くと何だか特別な感じがしませんか。

 

参拝方法は普通の神社と同じでよいのか、『外宮と内宮ってよく聞くけど何だろう』、『やっぱり正装じゃなきゃ参拝できないの』など不安に思ったことはありませんか。

 

そこで、今回は伊勢神宮を詳しく紹介すると共に、参拝方法やおすすめの参拝場所についても紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

 

伊勢神宮の基本情報

伊勢神宮の正式名称は『神宮』

『お伊勢さん』などと親しまれ、また、『伊勢神宮』と目にすることが多いですが正式名称は『神宮』と言います。

 

『神宮』は内宮と外宮に分かれており、それぞれが神様を祀っています。

  • 天照大御神(アマテラスオオミカミ)をお祀りする内宮(ないくう)
  • 豊受大御神(トヨウケノオオミカミ)をお祀りする外宮(げくう)

という内容です。

 

そのほかには14所の別宮、43所の摂社、24所の末社、42所の所管社があります。

これらの125宮社すべてを含めて『神宮』と言います。

 

ここは絶対おさえたい!内宮(ないくう)の見所6選を紹介

内宮の御祭神は天照大御神で、御鎮座は垂仁(すいにん)天皇26年です。

なんと、今から2000年ほど前になります。

内宮には正宮のほか、別宮や神楽殿がありますが、それ以外の見どころを6か所紹介します。

 

宇治橋、五十鈴川(いすずがわ)

出典:wikipediaより

内宮への入り口には五十鈴川があり、そこには宇治橋が架かっています。

この宇治橋は私たちが暮らしている日常と、神様のいらっしゃる神聖な世界への架け橋だとされています。

 

そして、伊勢神宮では20年ごとに式年遷宮が行われていますが、宇治橋も20年ごとに架け替えが行われています。

 

また、橋の両側には約7メートルもある大鳥居があります。

出典:wikipediaより

こちらは、正殿の棟持柱(むなもちばしら)を再利用していると言われています。

 

瀧祭神(たきまつりのかみ)

出典:wikipediaより

社殿はなく、石畳にお祀りされています。

五十鈴川の近くにあり、古くから五十鈴川の守り神として大切にされてきたそうです。

 

地元では、毎年8月1日に五十鈴川で汲んだ水を瀧祭神にお供えした後に持ち帰り、無病息災を祈る風習があるそうです。

 

正宮 皇大神宮(こうたいじんぐう)

出典:wikipediaより

皇室の御祖神、日本人の大御祖神である天照大御神をお祀りしています。

 

また、三種の神器の一つである八咫鏡(やたのかがみ)もご神体としてお祀りされています。

出典:wikipediaより※画像はイメージです

そして、その御分霊は皇居にて祀られています。

 

御稲御倉(みしねのみくら)

出典:wikipediaより

内宮の所管社の一つで、神宮神田で収穫された御稲が奉納されます。

正宮と同じ、神明造で建てられているという特徴があります。

 

荒祭宮(あらまつりのみや)

出典:wikipediaより

この荒祭宮の御祭神は、以下の神様です。

  • 天照大御神荒御魂(アマテラスオオミカミノアラミタマ)

です。

 

ですが、『荒御魂(アラミタマ)』って何?と思うかもしれませんね。

 

実は、神様の御魂の働きは2つに分かれています。

  • 穏やかな働きをするのが『和御魂(にぎみたま)』
  • 荒々しく顕著なご神威を見せる働きが『荒御魂』

です

 

また、荒祭宮は内宮に所属する別宮の第一位です。

規模もほかの別宮より大きく、とても立派です。

 

風日祈宮(かざひのみのみや)

出典:wikipediaより

風日祈宮の御祭神は以下になります。

  • 級長津彦命(シナツヒコノミコト)
  • 級長戸辺命(シナトベノミコト)

です。

 

伊弉諾尊(イザナギノミコト)の御子神にあたり、特に風と雨を司る神様です。

風や雨は農業に大きな影響を与えるので、丁重にお祀りしているそうです。

 

この風日祈宮とは元々は『風神社』だったそうです。

それが鎌倉時代の蒙古襲来の際ご神威によって風が起こり、国難を救ったことから宮号を持つことになったそうです。

 

蒙古襲来と言えば教科書にも載っている有名な出来事ですが、風日祈宮と関係していたなんて、少し親近感がわきますね。

 

ここは絶対おさえたい!外宮(げくう)の見所5選を紹介

外宮の御祭神以下の神様になります。

  • 豊受大御神(トヨウケノオオミカミ)

です。

御鎮座は雄略天皇22年の時です。

 

豊受大御神は天照大御神のお食事を司る神様で、御饌都神(みけつかみ)とされています。

そのため、衣食住や産業の守り神として崇敬を集めているそうです。

外宮では、見どころを5か所紹介します。

 

火除橋(ひよけばし)

神域の入り口には、防災のためにつくられた堀川が流れています。

そこに架けられているのが、火除橋です。

宇治橋のような大きさはありませんが、やはり橋を渡ると神様のいらっしゃる場所に来たんだなと神聖な気持ちになります。

 

古殿地(こでんち)

正宮と同じ広さがあり、前回の遷宮まで御殿が建てられていた場所です。

中央には、正宮中央の床下の柱である『心の御柱(しんのみはしら)』を納めるための覆屋(おおいや)があります。

『心の御柱』は、古くからとても神聖なものとされてきたそうです。

 

正宮 豊受大神宮(とようけだいじんぐう)

御祭神は豊受大御神で、約1500年前に天照大御神のお食事を司る神様としてお迎えされました。

以来、御饌殿(みけでん)では朝夕の2回、天照大御神や相殿、別宮の神様たちにお食事をお供えする日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)が続けられているそうです。

 

三ツ石(みついし)

出典:http://blog.livedoor.jp/skyblueberry/archives/2458093.html

パワースートンと言われる三個の石を重ねたものです。

  • 御装束神宝(おんしょうぞくしんぽう)
  • 川原大祓(かわはらおおはらい)

が、この前で行われます。

 

御装束神宝とは、新宮の四丈殿で式目(しきもく)に照らし合わせ読み合わせる行われる儀式になります。

天皇陛下からの御装束神宝を大御神に献ずるために行われます。

 

川原大祓とは、仮御樋代(かりみひしろ)や仮御船代遷御(かりみふなしろ)、御装束神宝など遷御に奉仕するすべての奉仕員を『川原祓所』にて祓い清めるための儀式になります。

日時は遷御の前日に行われます。

 

御樋代とは特に伊勢神宮で神体を納める器を指す言葉です。

御船代遷御とは御樋代を納めるための船の形をしたヒノキで作られた器です。

 

多賀宮(たかのみや)

出典:wikipediaより

多賀宮の御祭神は以下の神様です。

  • 豊受大御神荒御魂(トヨウケノオオミカミアラミタマ)

です。

 

豊受大御神の顕著にあらわされるご神威を『荒御魂』としてたたえ、お祀りしています。

内宮の荒祭宮と同じように、正殿に次ぐ大きさです。

 

お祭りも正宮に準じて行われるようで、とても重要視されています。

 

v伊勢神宮の参拝方法

伊勢神宮には、参道の歩き方など特殊なルールがあります。

一般的な神社とは少し違うところもあるため、初めてお参りをするときは不安になりますね。

 

また、伊勢神宮を検索すると服装について調べている人がたくさんいます。

伊勢神宮をお参りするには、何か特別な服装が必要なのでしょうか?

 

ここからは、伊勢神宮のちょっと特殊な参拝方法と服装について紹介します。

 

これだけは抑えたい!伊勢神宮を参拝するときのルール

伊勢神宮には外宮と内宮があるのは、すでに紹介しましたね。

実は、参拝には順序があり、外宮内宮の順にお参りするのが古くからの習わしとされています。

 

これは、伊勢神宮で行われるお祭りに関係しています。

 

伊勢神宮で行われるお祭りは、すべて『外宮先祭』で外宮から行われます。

外宮にお祀りされているのは、天照大御神のお食事を司る豊受大御神。

そのため、内宮より先に神様のお食事である『神饌』をお供えします。

 

この順序にならって、外宮を最初にお参りするそうです。

また、外宮・内宮の片方だけをお参りすることは『片まいり』とされ、避けるべきこととされています。

一般的な神社との違い!歩くルートは内宮外宮によって違う!

一般的に、神社では参道の真ん中を歩くのは避けるべきとされています。

これは、参道の真ん中は神様の通り道であるからです。

伊勢神宮ではこれに加えて、内宮は右側通行、外宮は左側通行と決められています。

 

参拝前のお清めをする御手洗場が、内宮は右側、外宮は左側にあることが理由の一つとされているそうです。

間違えてしまいそう、なんて思ってしまうかもしれませんが、心配はいりません。

それぞれの橋には立札がありますので、それを見て確認しましょう。

 

伊勢神宮には賽銭箱がない

また、正宮には一般の神社にほぼ必ずある賽銭箱がありません。

伊勢神宮は『私幣禁断』と言って、長い間天皇陛下以外の参拝が許されていませんでした。

そのことが関係して、賽銭箱がないそうです。

 

参拝時のお願いごとは個人的なことを避けること!

さらに、神社に参拝するときは何かお願いをすることが多いと思います。

しかし、内宮・外宮共に正宮は日頃の感謝を伝える場所とされています。

 

個人的なお願い事は控え、別宮の参拝時にお願いするようにしましょう。

それ以外は、基本的に普段参拝している神社と同じルールです。

 

普通参拝するときの服装の注意点!

伊勢神宮と言えば、とても神聖な場所で、何か特別な服装のルールがあってもおかしくなさそうです。

しかし、普通に参拝する場合は、特にルールは無いそうです。

ただし、神様がいらっしゃる神聖な場所への参拝ですので、華美な服装は避けた方がいいかもしれません。

 

特別参拝するときの服装の注意点!

伊勢神宮には、特別参拝(御垣内参拝)というものがあります。

内宮・外宮の正殿は、4重の御垣によって囲まれています。

普通、一般の参拝者は一番外側の垣根の外からしか参拝できません。

 

しかし、いくつか条件を満たすと御垣の中で参拝できます。

これが特別参拝です。

 

この特別参拝の条件に、服装の規定が含まれています。

参拝の要項によると、男性はスーツにネクタイを着用し、女性はこれに準ずる服装を整えることが条件となるようです。

 

男性は分かりやすいのですが、女性の規定が分かりづらいですね。

『準ずる服装』とはどの程度なのでしょうか。

 

特別参拝する時の好ましい男性の基本的な服装はスーツ

スーツにネクタイとは言っても、何でもいいわけではないようです。

スーツの色は、黒や紺が好ましく、明るいグレーなどは不可。

 

また、ネクタイも華美な色や柄は好ましくないようです。

靴も黒ならいい、というわけではなく革靴が好ましいとのことです。

 

特別参拝する時の好ましい女性の基本的な服装はスーツまたはフォーマルウェア

女性はスーツか、フォーマルウェアが必要になります。

パンツスーツでも大丈夫ですが、色はやはり男性と同じ紺や黒が好ましいようです。

靴はヒールでも大丈夫ですが、御垣内は大きな石が多いためローヒールの方が安全だそうです。

 

なかなか厳しいルールですね。

実際、スーツの上下の色など服装の条件を満たせずに特別参拝を諦めざるを得ない人は多いそうなので、要注意です。

 

最後に

いかがでしたか?

基本情報では見どころを大まかに紹介しました。

 

それ以外にも、外宮と内宮の社殿の建築様式の違いや神楽殿など、楽しむところがたくさんあります。

自然豊かな場所でもあるので、自然と触れ合えることも醍醐味の一つではないでしょうか。

 

あなたもぜひ、お伊勢参りを楽しんでください。

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