神社に参拝して開運を願う人は多いのではないでしょうか?。
しかし、参拝の正しい
- 作法
- 作法が持つ意味
を知っている人はそれほど多くはいないのではないでしょうか?
私も参拝の作法は一応知っているつもりでしたが、正しい参拝の作法を知らない一人でした。
たびたび神社に参拝するのですが一向に開運しないのです。
なぜ、開運しないのかと疑問に思い、改めて本などで調べたところ、参拝の作法に間違いがあったり、知らないことがたくさんあったのです。
このことが開運しなかった原因であったのではないかと思っています。
これから神社に参拝して開運を願う人のために、
- 参拝の作法
- 参拝にまつわる秘密
を参拝の順に沿って紹介します。
お好きなところからどうぞ!
神社の鳥居をくぐる作法のまとめ
神社の鳥居の由来とは?
神社に参拝する際に、まず向かうのは鳥居です。
鳥居の起源には諸説あり、はっきりわかりません。
諸説の中に、古代の日本では鳥は神の使いとして神聖視されており、その鳥が止まる木を鳥居と呼んだという説があります。
神社の鳥居の役割とは?
神社の鳥居の役割は、神社の内と外を分ける結界の役割を果たしています。
つまり、鳥居がここから先は神様の領域ですという目印なのです。
神社で開運を求める人は、まず鳥居を探すことから始まります。
神社で開運を効果を高めるための鳥居のくぐりかたとは?
神社の鳥居をくぐる時に気をつける作法とは?
神社の鳥居をくぐる際には、
- 鳥居の前で一旦立ち止まる
- 姿勢を正す
- 帽子を被っていたらそれを取る
- 一礼する
という作法になります。
これには、これから神様の領域に入るのですから神様への挨拶の意味が込められているのです。
また、一礼をするときは、直立の姿勢から背筋を伸ばして腰を90度に深く折り頭を下げます。
これは、頭に神社の神霊を受けて、それを背骨を伝って体の中心まで届けるという意味があります。
神社の鳥居をくぐる時の足はどちらからがいいか?
鳥居をくぐる際には、鳥居の真ん中を避け、
- 神社の参道の左側を進む人は左足
- 神社の参道の右側を進む人は右足
から入ります。
これは、鳥居の真ん中は「正中」(せいちゅう)といって神様の通るところだからです。
鳥居の真ん中からくぐるのは、神様に対して非礼になります。
また、神社によってはいくつもの鳥居が立っているところがあります。
神社の拝殿から最も遠い鳥居を一の鳥居と言いますが、一の鳥居から順に全ての鳥居をくぐり、その都度一礼して進みます。
鳥居をくぐるごとに神性が高まってきます。
これらの動作に礼儀を持って行うことは、神社で開運を得るポイントの一つになります。
神社を出る際には、鳥居をくぐる前に神社の拝殿に向かって一礼して正中を避けてくぐって出ます。
これも神社で開運を得るポイントです。
神社で開運を得るための神社の参道を進むときの作法
さあ、参拝に向かいましょう。
神社の鳥居をくぐり神社に参拝するための拝殿に向かう道が参道です。
参道を進む際には、真ん中を歩かないようにしましょう。
参道の真ん中は「正中」です。
人がそこを歩くのは神様に対して非礼になります。
端を歩くのが正しい作法です。「正中」はなるべく横切らずに歩き、やむをえず横切るときは、浅く一礼します。
礼儀を持って心穏やかにゆったりと歩くのが、神社で開運を得るポイントです。
神社の手水舎(てみずや)で身を清める
参道を進むと、拝殿に行く途中に手水舎(てみずや)が置かれています。
手水舎の読み方は、てみずやの他に
- ちょうずしゃ
- ちょうずや
- てみずしゃ
とも読みます。
手水舎には清らかな水がたたえられ、水盤と柄杓(ひしゃく)が用意されています。
神社に参拝する前に、ここで身を清めます。
なぜなら、穢れた体で神社に参拝するのは神様にとって失礼にあたるからです。
水は、古くから穢れを洗い流すものと考えられていました。
神社の手水舎で身を清める由来
神社の手水舎で身を清める作法は、元は「禊」(みそぎ)といい、滝に打たれたり、海や川に身を浸して水で身を清めていました。
その起源は古く、神代まで遡ることができます。
手水舎で身を清めることは、簡略化された「禊」なのです。
神社で開運を得るための手水舎で身を清める作法
神社の手水舎で身を清める作法を順を追って紹介します。
手水舎での作法を覚えることでより開運効果が高まります。
手水舎で身を清める作法の手順とは?
先ずは、左手を清めます。
手水舎の前で浅く一礼し、右手に柄杓を持ち、水盤から水を汲みます。
そして、柄杓で汲んだ水を左手にかけて洗い清めます。
次に、右手を清めます。
柄杓を左手に持ち替えて、右手に水をかけて洗い清めます。
次は、口をすすぎます。
柄杓をもう一度右手に持ち替えます。そして、左手のひらに水を受け、それで口をすすぎます。
柄杓に直接口をつけてはいけません。柄杓に直接口をつけるのは「杓水(しゃくすい)」といい、無作法とされています。
続いて、柄杓の柄を洗い清めます。
口をすすいだら再び左手を洗い清め、柄杓の柄を下にして垂直に立て柄杓を回転させながら柄を水で洗い清めます。
そして、柄杓を元の場所に伏せて戻します。
最後に、手水舎の前で浅く一礼して終わります。
なお、この一連の動作は、柄杓にすくった一杯の水で行います。
二度汲みをしてはいけません。
これらの動作に礼儀を持って行うことは、神社で開運を得るポイントの一つになります。
手水舎で身を清めたら、参拝のために拝殿に向かいましょう。
なぜ左手から清めるのでしょうか?
左手から清めるのは、神道では左が神聖なものとされているからです。
日本の国土と多くの神々を生み出した伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が禊の際に左目を清めたときに生まれたのが天照大御神(あまてらすおおみのかみ)とされています。
天照大御神は生まれてすぐに天上界の支配を委ねられた最高神です。
そのようなわけで、左が神聖なものとされているのです。
神社で開運を得るための神社での参拝の作法とは?
神社での参拝には拝殿の前でお賽銭を納めてから拝礼をする
- 一般参拝(社頭参拝)
と、拝殿の中で神職からお祓いなど神事を受ける
- 正式参拝(昇殿参拝)
とがあります。
普段は「一般参拝」でよいのですが、大願祈願をするときや七五三や厄年のお祓いなど人生の節目での参拝では「正式参拝」をされた方がよいでしょう。
ここでは、「一般参拝」の作法について、紹介します。
神社で開運するための一般参拝の手順とは?
神社を参拝するときは
- お賽銭を納め
- 鈴を鳴らし
- 拝礼する
という順序になります。
神社にお賽銭を納めるときの注意事項!
神社の拝殿の前での服装とは?
大抵の神社には拝殿の前に賽銭箱が置かれています。
拝殿の前に立つときは、神様に失礼がないように帽子やサングラスは取りましょう。
コートやマフラーなども初詣などの人混みが激しい場合はやむをえませんが、脱ぎましょう。
神社の拝殿の前での立ち方とは?
神社の拝殿の前では、ほんの少し正面から横にずれて立ちましょう。
そして浅く一礼します。
正面から少し横にずれて立つのは、鳥居や参道の場合と同じで正中を避けるためです。
神社でお賽銭を納めるときの作法とは?
お賽銭の由来
お賽銭は元々お米などの農作物や海の幸、山の幸を神様にお供えしてきたものがその後の貨幣経済の発達の中で、室町時代に金銭をお供えするようになったものです。
お賽銭には、お供えの他に穢れを移して祓う意味もあります。
お賽銭の納め方の作法とは?
お賽銭はお供えものですので、力強く投げずにていねいに静かに納めましょう。
投げ入れるのは、神様に失礼に当たります。
これらの動作に礼儀を持って行うことは、神社で開運を得るポイントの一つです。
お賽銭の額はいくらがよいか?
お賽銭に、
- 充分なご縁がありますように
- 願いが通りますように
ということで、穴の開いた5円玉や50円玉を納める方がいると思います。
お賽銭の額は、気持ちの問題で額に関係はありません。
ですが、神社では音を鳴らすということが重要とも言われています。
なぜなら、音を鳴らすということは、浄化を意味するという理由からです。
そのため、一番大きな硬貨である500円玉を入れ、音を鳴らして神様にお願いを聞き届けてもらうという考えもあります。
神社の鈴を鳴らすときの注意点とは?
神社で鈴を鳴らすときの作法とは?
お賽銭を納めたら、拝殿に鈴がある場合には、鈴に付いているひもを引くか左右に振って鈴を鳴らします。
神社の鈴が持つ意味とは?
神社の鈴の音には、邪気を払い清める意味や、神様を招く力があると言われています。
神様は鈴の音の響きを殊更好むとも言われています。
また、神社で売っているお守りなどに鈴が付いているものが多くありますが、これも鈴に神霊の力があると考えられているからです。
ちなみに、鈴に付いているひもは鈴緒(すずのお)と言い、見えないもの同士を繋ぐ役目も持っています。
人間と神様の縁を鈴を介して結んでくれる大事なものです。
鈴を鳴らすことも神社で開運を得るポイントの一つになります。
神社参拝時の拝礼の注意点とは?
神社での拝礼の作法とは?
神社での拝礼は、「二拝二拍手一礼」が一般的な作法となっています。
拝礼の作法について、順を追って紹介します。
- 先ずは、直立の姿勢から背筋を伸ばして腰を90度に深く折り、頭を2回下げます(二拝)
- 次に、両手を胸の高さに合わせ、両手を左右の肩幅位に離して柏手を打ちます(二拍手)
柏手のときは、右手を少しずらして(指関節一つ分位)、左手のひらを少し丸めると「パン」と良い音が出ます。
柏手が終わったら元の両手を合わせた状態に戻ります。
続いて、
- 手を合わせたままお祈りをします(祈願)
- 続いて、祈願が終わったら、最初のときと同じように頭を1回下げます(一拝)
- 拝礼が終わったら、最後に浅く一礼して神前を離れます
これらの動作に礼儀を持って行うことは、神社で開運を得るポイントの一つです。
柏手のときに左右の手をずらすのはなぜか?
柏手のときに右手を左手より少しずらしますが、これは陰陽道からくるものです。
左手は陽で神霊を表し、右手は陰で体を表します。
精神を重視する神道では「霊主体従」、つまり神霊が主体で体が従うということが原則なのでこのような作法になっているのです。
拝礼の作法は神社によって異なるので注意!
神社によって拝礼の作法が異なる場合がありますので、神社の注意書きに従いましょう。
例えば、
- 出雲大社(島根県出雲市)
- 宇佐神宮(大分県宇佐市)
- 弥彦神社(新潟県弥彦村)
などでは、柏手を打つ回数が他の神社と違い二拝四拍手一礼です。
神社での祈願はいつ行うのがいいのか?
神様に願い事がある場合には、柏手の後の一礼のときに心の中で念じます。
このときには、必ず
- 自分の名前
- 住所
を申し述べてから神様に日頃の感謝の意を表し、願い事を伝えます。
最後に
これまで神社で開運するための参拝方法を紹介してきました。
神社に参拝するには、身を清めて神様を敬う心が何よりも大切です。
そして、参拝の作法を身に着ければ、神様に近づくことができ、神様のご加護を得ることができるのではないでしょうか。
一緒に神社で開運をつかみましょう。
祈願が叶えられたら、神様にお礼をするために必ず神社に参拝しましょう。
新たな開運があるかもしれません。
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