鶴岡八幡宮といえば、鎌倉観光では欠かせない定番スポットです。
近年ではミシュランの観光ガイドで星を獲得したことを機に、その人気がさらに高まっています。
JR鎌倉駅から徒歩で約10分とアクセスも良いので、一度は訪れたことがある人も多いのではないでしょうか?
この鶴岡八幡宮、ご利益は勝負運・出世・仕事などが有名ですが、実は恋愛のパワースポットでもあります。
今回は恋愛のパワースポットとしての鶴岡八幡宮を掘り下げ、その効果をまとめています。
また恋愛のパワースポットとなった由来の人物やエピソードはとても興味深いものばかりです。
様々な情報を網羅していますので、ぜひ最後までお読みください。
ちなみに、神道のことについて詳しく知りたい人はこちらの記事がおすすめです。
お好きなところからどうぞ!
鶴岡八幡宮で得られる恋愛のご利益とは?
鶴岡八幡宮で得られる恋愛のご利益は以下の通りです。
- 『良縁』
- 『縁結び』
- 『勝負運』
です。
また、その他にも以下のような効果があると言われています。
- 『夫婦円満』
- 『子宝』
- 『安産』
などのご利益もあると言われています。
鶴岡八幡宮が恋愛のパワースポットになった由来の人物とは?
鶴岡八幡宮のご利益を語る上で欠かせないのが以下の人物です。
- 『源頼朝』
- 『北条政子』
- 『静御前』
の3人です。
鶴岡八幡宮の創建者である源頼朝とその妻北条政子
源頼朝とその妻である北条政子は、政略結婚が当たり前の時代において大恋愛の末結ばれています。
頼朝と政子は元々、流刑人とその監視役である北条時政の娘という関係でした。
伊豆の離島で時政の目を盗んで恋仲となった2人ですが、当然許されるはずありません。
それでも政子は父が決めた結婚に反発し、頼朝の元へ身を寄せると現在で言えば『駆け落ち』のような形で結婚をします。
その後子供を設けた2人に対し、時政も押し切られる形で認めざるを得ませんでした。
その後、長きに渡って君臨してきた平家を討伐し、鎌倉幕府を創建したこの夫婦は日本史上一番有名なビッグカップルと言っても過言ではありません。
源頼朝の弟、源義経の妾だった静御前
静御前は、源義経の妾であり、日本一の白拍子と言われた女性です。
白拍子とは平安末期から流行り始めた歌舞で、男装の遊女が即興で歌や舞を披露するものです。
義経と静御前は京都で出会い恋仲になりますが、義経が頼朝から追われる身になった際、吉野山で別れました。
その後、静御前は頼朝の命によって鎌倉へ護送されます。
鶴岡八幡宮で義経への思いを詠ったエピソードは大河ドラマ『義経』で石原さとみさんが演じたこともあり、印象に残っている方も多いのではないでしょうか?
その後も義経と再開することなく、生まれたばかりの義経との子も頼朝によって由比ヶ浜に遺棄されるなど、静御前にまつわる話は悲しいものばかりです。
鶴岡八幡宮で『良縁』のご利益があると言われる理由とは?
鶴岡八幡で『良縁』のご利益があると言われる理由は源頼朝と北条政子の『夫婦』に因んだ場所が数多く存在するからです。
『段葛』『政子石』と『旗上弁財天』の3つがご利益をもたらす
鶴岡八幡宮の参道である『段葛』は政子の安産を願い、頼朝が整備しました。
また、鶴岡八幡宮境内にある『旗上弁財天』の『政子石』も同じように、安産を願い設置されたものです。
そして、政子石が置かれている旗上弁財天は、源氏の勝利を願って北条政子が建立したものです。
時代に削ぐわず恋愛結婚をし、生涯添い遂げた頼朝と政子の夫婦。
良縁のご利益があると言われる理由は、鶴岡八幡宮が頼朝と政子が持っていたお互いへの思いやりに満ち溢れた場所であるからです。
鶴岡八幡宮で『縁結び』のご利益があると言われる理由とは?
鶴岡八幡宮で『縁結び』のご利益があると言われる理由は静御前のエピゾードと、それにちなんだ縁結び守りにあります。
静御前のエピソードが縁結びの由来となった
先に述べたように、静御前は義経が追われる際に捕らえられ、鎌倉の頼朝の元へ護送されました。
その時頼朝は日本一の白拍子であった彼女に鶴岡八幡宮へ舞を奉納するよう命じます。
『吉野山 峰の白雪踏み分けて 入りにし人の跡ぞ恋しき(吉野山の嶺の白雪を踏み分けて 山の中へ消えていった貴方(義経)が恋しい)』
『しづやしづ しづのをだまき くり返し 昔を今に なすよしもがな(静、静と義経に繰り返し呼ばれていたあの頃に戻すすべがあればなあ』
静御前は頼朝と政子の前で舞とともにこの歌を披露します。
頼朝の怒りを買えば命を取られてもおかしくありませんでしたが、静御前はそれでも義経への愛を貫いたのでした。
静御前のエピゾードをモチーフにした『縁結び守り』が良縁のご利益を高めている
鶴岡八幡宮で授与されている縁結び守りは静御前の歌に出てきた『を(お)だまき』をモチーフにしています。
を(お)だまきとは、中を空洞にして麻糸などを丸めた糸玉のことです。
静御前が詠った中での『をだまき』には、糸を繰り出すように、幸せだった頃に時間を巻き戻す術があると良いのに、という願いが込められています。
悲しいエピソードではありますが、静御前のその強い気持ちが縁結び守りの効果を高めていると言えるでしょう。
恋にも効く!鶴岡八幡宮で『勝負運』のご利益があると言われる理由とは?
鶴岡八幡宮のご利益と言えば『勝負運』が有名ですが、これは恋愛にも当てはまります。
恋に勝つ!ライバルに勝つと!いう意味でぜひご利益を頂きたいものです。
この勝負運の由来は、鶴岡八幡宮の御祭神である八幡神と、創建者の源頼朝にあります。
八幡神は『戦の神』
鶴岡八幡宮の御祭神は以下の通りです。
- 応神天皇
- 比売神
- 神功皇后
です。この三柱は八幡神と総称されます。
八幡神は『戦の神』とされ以下のご利益があると言われています。
- 武運長久
- 勝利祈願
- 出世開運
などです。
源頼朝もこのご利益にあやかった人物と言えるでしょう。
その頼朝が八幡神を鎌倉幕府の守護神とし、鶴岡八幡宮を創建したことから八幡信仰は全国で急激に広まっていきました。
現在でも神社の種類においては、八幡神を祀る『八幡宮』が15000近くと断トツの社数を誇っています。
平家に打ち勝った源頼朝
源頼朝といえば歴史の教科書に必ず出てくる、日本史上における超有名人ですね。
頼朝は一度平家に破れ流刑の身になったにも関わらず、その約20年後に平家を打ち破り、鎌倉幕府を設立させます。
その功績にあやかって、鶴岡八幡宮では勝負運のご利益があると言われています。
恋を呼び込むために持っておきたい『美心守』とは?
鶴岡八幡宮には少し変わったお守り『美心守(みこころまもり)』があります。
縁結びと同様、女性にはとても人気があるのでぜひチェックして見てください。
『美心守』の効果とは持ち主の身も心も幸せにする
名前の通り美心守は美しい心を呼び込むとされ、お守り自体は御神紋の鶴丸が施された小さい鏡です。
その鏡に美しさが映し出され、持ち主の身も心も幸せになるようにと祈願されています。
真の美しさは内面から。恋を呼び込むため、自分磨きをしたい人にはぴったりのお守りです。
鶴岡八幡宮公式サイト
最後に
鶴岡八幡宮が恋のパワースポットである理由とその効果をまとめてみましたがいかがでしたか?
由来となったエピソードを知ると、約800年も昔の有名人たちにも関わらず、なぜか親近感を覚えずにはいられません。
あなたも恋に悩んだ時は鶴岡八幡宮を訪れ、その人々に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
もちろんお参りとお守りも忘れずに。素敵な恋のきっかけを捕まえてくださいね。
この記事があなたの人生のお役に立つことができれば幸いです。
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