毎年多くの日本人が、初詣に神社を訪れます。
その理由は様々でしょうが、多くの人は1年間無事に過ごせたことを神様に感謝し、今年1年間無事に過ごせるようにお願いするためでしょう。
では、どうして日本人は初詣に行くようになったのでしょうか。
あなたは、疑問に思ったことはありませんか?
私は、昔から神社に興味があったので、『どうして神社に初詣に行くようになったのか』を調べました。
その過程で、初詣の由来や歴史が分かりましたので、今回紹介しようと思います。
神社に興味がありましたら、是非ご覧になってくださいね。
正月に神社に参拝するのはなぜ?
日本人が正月に神社を参拝するようになったのはどうしてか。
それは、日本古来の風習が関係していると言われています。
その風習は、『年籠り(としごもり)』と言い、初詣の起源とされているものです。
年籠りとは、12月31日の大晦日の夜から1月1日の朝にかけて眠らずに過ごすべしとされる風習のことで、神社仏閣にその期間、籠(こも)ることを指しています。
では、なぜ年籠りという風習ができたのでしょうか。
その答えは、日本文化に古くから根付いている『歳神様』を信仰していたからです。
歳神様は、『祖先神』と考えられ、その年(1月1日~12月31日)の一年間を司っている神様であり、各家庭を訪れると信じられていました。
ですので、家の大黒柱である家長が神社仏閣に籠り、歳神様をお迎えし、共に家に戻るという風習ができたのだとか。
では、どのように年籠りが変化していったのでしょうか。
年籠りの変化が初詣の由来に?
やがて、年籠りは変化を迎えます。
どういった変化だというと、『除夜詣』と『元日詣』の2つに分かれたことです。
そして、『元日詣』が初詣の由来になったのです。
元日詣とは、年籠りの形式をせず元旦に神社仏閣を参拝することで、習慣化したのは明治時代になってからのことだとか。
また、現在のように氏神や歳神様とは関係なく、元日の朝に有名な神社を参拝するのが一般的になったのもこの頃だったそうです。
そして、俳句での季語として『初詣』が採用されたのは明治時代後期のことで、実際に『初詣』の句を詠まれたのは、大正時代以降だと言われています。
では、初詣の記述が初なのは俳句なのかというと、そうではありません。
それでは、初詣の初記述は何かというと1885年(明治18年)の万朝報(当時の新聞)での記事が初記述と言われています。
最後に
いかがでしたか。
今回の記事は、正月に神社に参拝するのかを紹介しました。
そして、その過程で分かった初詣についての歴史や由来についても紹介しています。
現在は、何気なく初詣をしていますが、日本古来の風習であることがお判りになったことでしょう。
ですので、何も考えずに初詣をするのではなく、昔の風習であったように歳神様をお迎えする気持ちで神社に初詣をしに行ってみてはいかがでしょうか。
きっと、歳神様が素晴らしい一年間をあなたに与えてくださることでしょう。
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